甘味料から抗酸化食まで、様々な分野で活用されているステビアですが、安全性はどうなのでしょうか?
1968年、ステビア関係者にその根底を覆すような事件が起こりました。
それは世界的に超有名な科学雑誌「サイエンス」に、ステビアには妊娠を抑制してしまうはたらきがある、と記載されたことでした。
ラットの実験結果としてこのような論文が出たのですが、この時の実験データが明らかにされないことで実験の信憑性が問われ、後に、共同研究者や大学によってこの論文は否定されました。
日本でも75年、81年の実験と研究が行われ、「妊娠抑制作用は認められない」ことが明らかになりました。
しかし当時は今のようなインターネットなどで手軽に情報を入手出来ない時代。
妊婦にステビアはダメという医療関係者の言葉や風潮が長く続いていました。
現在では、世界で最も厳しい調査機関のひとつとされる、米国連邦食品医薬品局で2008年にステビアの安全性について承認されました。また同じく、食品に厳しいとされるオーストラリアでもステビアの安全性が認められるようになりました。